バッテリー上がり A bateria está parada

  • 車に乗っていると定期交換部品がダメになることはよくあるのですが、困るのがその修理方法。ここではバッテリーがダメになった時のことを紹介します。
  • ことの始まりはサンパウロ・グアリューリョス空港でした。
    海外にいると日本以上に空港に行くことが多くなります。サンパウロには空港が2つ(見方によっては3つ)あるのですが、一番身近なのは国際線が発着するこのGRU空港でした。この空港から自宅まで30kmほどあるのですが、そこまでの往復をはじめは知り合いの業者の方に依頼したり、上記のような空港タクシーを利用したりしていました。(この空港タクシーは狙われやすいとか、窃盗団とグルになっているものもあるなど悪い噂ばかりでした)
  • よって、自家用車を購入してからは、自車で行き、空港敷地内の公式駐車場に停めていました。屋外平地で上記のようにそこそこ広く、直接ターミナルに歩いていけるので便利でしたが「停めている間に細工をされる」「荷物を入れている時にねらわれる」「空港を出発してから最初の信号までにやられる」だのやはり悪い噂が消えない場所でした。料金も成田空港や羽田空港ほどボッタクリませんが(失礼)、24時間で3000円程度と決して安くはなく、他の方法を探していました。

  • そんな時、空港周辺の道をよく見るとたくさんのこんな看板があるとこに気が付きました。これは「(ウチの駐車場に停めると)空港へすぐに乗り換えられますよ」 との看板です。


    そうなんです。 空港周辺には民間経営の駐車場がたくさんありました。しかも建物は巨大で当然屋根もありセキュリティの面からも安心。

    よって民間駐車場を使うことにしました。自分のお気に入りはBR Express という駐車場。4階建ての大きな建屋で、一応屋内駐車の上、セキュリティも(空港直営に比べればそれなりに)安心、料金も空港直営の8割とやや安です。写真はその内部の様子。

    使い方は、日本の空港周辺の民間駐車場と同じ。到着したら受付のお姉さんに「氏名」「車のナンバー」「帰ってくる予定日」を言って、指定された階に自分で行き、バンに乗り換えるだけ。

    帰港後も簡単。空港で「到着したので、迎えに来てください」とケータイから電話すればすぐに来てくれます。料金を事務所で払いえばあとは乗りだすだけ、という仕組みです。空港までも車で5~10分で本当に便利でした。
  • さて、やっと本題に入ります。あるとき、隣国から帰ってきていつものように駐車場に着き、エンジンをかけようとしましたら・・かかりません。バッテリーがあがってしまったようです。時刻は夜の10時。
  • 「日本のようにJAFがあるわけでもないし、どうしよう・・・」となりました。仕方なくとりあえず受付(上記写真)に行き、お兄さんに相談してみました。
  • 「えっと、バッテリーがあがってしまったんですけど・・・」と遠慮がちに言ってみたところ
  • 「はいよ! でもちょっと待ってて」と思いもよらず威勢の良い返事がかえってきました。待つこと数分、別の若いお兄さんが台車に何やら大きなものを乗せて現れました。どうやら巨大バッテリーを持ってきてくれたようです。そしてすぐに結線し、ジャンプスタート。見事に一発でかかり、お兄さんは何事もなかったように帰って行きました。あまりにも手慣れた様子から、どうやら同様の事例はごく頻繁に起こるのだと感じました。

    さて、なんとか帰宅しましたが、駐車場に停めたとたん止まってしまいました。修理工場へ持っていこうにもそこまで走れません。バッテリーが売ってそうなお店までいこうにもそこまでもたどり着けません・・・。 家からかなり離れた地区にバッテリーを売っていそうな店があることをしっていましたが、車が動かない今、そこまでどうやって行こう・・・・ と悩みました。

    そこで、とりえず車に詳しい知人に連絡し、来てもらいジャンプスタートを試みました。

    つないでみましたがダメでした。個人的には「・・・きっとコードが細すぎるんだよな」と思いましたが、せっかく来て助けてもらっている身なので、何も言えません・・・。

    そこで、そういえば「自動車保険」に入っていることを思い出し、保険屋さんに電話です。車両保険、というか故障時も来てくれる特約がついているはずだなぁ・・・と思いながら。

    連絡すると保険屋のおじさんは意外にも早くバイクで来てくれました。電圧を測り「こりゃ、バッテリーが弱っているね」「交換が必要だけど、どうする?」「念のため、オレ、新品一個もってきたんだけど」とのこと。値段を聞くと日本円で1万五千円ほど。他に方法もないので「それでぜひお願いします」というとその場でササっと取り換えてくれました。
  • 「どこの国の人?」「生活して何年目?」など、適当な無駄話をしつつ的確に作業をしてくれました。とても気の良いおじさまでした。やっぱりブラジル人、基本的に良い人ばかりです。

バッテリー上がり A bateria está parada

    【 空港駐車場でバッテリー―上がり】

  •  あるとき、空港の民間駐車場に停めて帰宅しようと思ったら、バッテリーがあがってしまっていました。
  •  時刻は夜の10時。とにかく危険なサンパウロですので、早く帰宅したかったのですが、どうやって修理すれば、どこに電話すればいいのか判断に迷いました。
  •  とりあえず駐車場の方に 「バッテリーがあがってしまったんですけど・・・」と相談したら二つ返事で大きなバッテリーを運んで来てくれて始動させてもらえました。非常に手慣れた様子で当たり前のように無料でした。
  • 部品の品質が日本と比べかなり低い南米ですが、それだけに対処のノウハウは日本よりも数段進んでいると感じました。