Speciaでスリランカを走る

  • 身の程も考えず比較的大きな車ばかり乗ってきたバカな筆者。しかし
  • 「ようやく環境問題そして自分の身の丈に気付き、自然環境に配慮し小さくても賢い、世界に誇る日本の軽自動車を借りてみました」
  • ・・・と言うのは全部ウソで、レンタカー屋のおじさんに無理やりこれを貸し出されたのです。そもそも予約時は「プリウス または同等クラス」でしたが、いざ貸し出しの時点で「オマエの車はこれだ」「これがお前が予約したものだ」と強硬に主張されました。しかも、無いならともかく、隣にはプリウスが置いてあるのも関わらず「これは貸せない」「貸して欲しければ追加としてUSD50/1日払え」と言われました。どう考えも契約違反であり、負けずにかなり文句を言って、15分ほど交渉しましたが相手は折れす。 結局あきらめて借りたのがこのスペーシアです。(詳しくは後述)



  • 運転免許 රියදුරු බලපත්රය

  •  スリランカは日本の国際免許で運転できる国、つまりジュネーブ条約批准国なのですが、外国人が本当に運転するためには現地で許可証を申請し、取得する必要がある国なのです。しかも現地サイトには「申請者が出頭すること」とも書いてあるのですが、実は裏ルート(?)もありました。
  •  というのも実際のところは「代理申請」が可能なようです。つまり仲介してくれる方さえいれば、日本から写真と書類をメールで送り事前に取得していただくこともできる、とのこと。もちろん公式には否定されているので大ぴっらにはできませんが、実質ほとんどの外国人はそうやって事前申請しているらしい・・との情報を得ました。ネット上には日本人の体験談や日本語の解説サイトは少なかったのですがいろいろ探すと丁寧に書いてあるとところもありました。具体的には、Pick & Go Travel という所で申請をしました。メールで質問をするとすぐに返事が返ってきてとても真摯な対応をしていただきました。その会社は日本人女性の方がオーナーで、コロンボ空港そばのニゴンボという街でPick&Go White House というゲストハウスも経営しているとのこと。いろいろ相談にも乗っていただき大変助かりました。結局、自分は空港到着後の宿をそこにして、宿でこれらの書類を受け取り翌日レンタカーを借りに行くプランを立てました。その結果手に入れたのが以下の証明書です。

  • セイロン自動車協会 Automobile Association of Ceylon の仮会員証。認証を発行してもらうためには、ます、Automobile Association of Ceylon の会員になる必要があるようです。このAAC、簡単に言うと日本のJAFと同じような組織です。


  • そしてこれが 認証 Recognition Permit。顔写真付きの厚紙です。現地で申請すれば少なくても3時間はかかるとのこと。事前申請できて本当にありがたかったです。


  • これがスリランカで運転する時の免許セット。ちなみにスリランカでは道路に警官がいることも多く、取り締まりもかなりの頻度で行われています。普通に走っていた先行車が「ちょっと、ちょっと君・・・」と路肩に連れて行かれる場面もありました。これらのセットは必須・必携です。
  • レンタカー会社 කාර් කුලියට දීම

  • ここが問題のS R レンタカー。Rentalcars.com というレンタカー専門サイトを通じて予約したのですが、ネット上でも書類の上でも、「プリウス、または同等クラス」とあるのに、660ccの軽を「これがお前の予約したものだ」「これはプリウスと同じだ」「エンジンは1000cc しかもハイブリッドだ」「背は高く、足元も広くて快適だぞ」と強硬に勧めた会社です。どうやらツアー会社もやっているようなのです。どこまで悪質かは分かりませんが、トラブルと避けたいときにはこの会社に関わるのはやめた方が良いと思います。


  • 借り出しのオフィス。 おかしいところは何もない、きちんとしたオフィスでした。

  • 借り出しの様子。ここでの対応も問題なし。

  • 問題はここから。この2台が停車していましたので、当然ながら白いプリウス(先代型ですが)を貸してくれると思っていたのに、手前のスペーシアに乗れと・・・。しかも「プリウスに乗りたければ追加でUSD50/day払え」「この車は1000ccだ」と主張されました。その言葉と話し方から、確信犯であり、誠意は全く感じませんでした。

  • 日本で販売している、日本市場向けのいつもの「スズキ スペーシア」です。よって相手が「1000ccのハイブリッドだ」 と主張した時、
  • 「オイオイ、スページアは現行も先代も660ccのエンジンしか積んでいねーよ」と反論できればよかったのですが、軽自動車に対して、興味と知識をあまり持っていなかった自分は「あれれれ、もしかしてスペーシアに1000ccの設定ってあったのかな?」なんて思ってしまい、その点は強く攻められませんでした。
  • スリランカの言語は、シンハラ語とタミル語ですが、イギリス支配下には150年もありましたので英語が確実に通じます。言語が苦手な自分ですが、英語ならばそれなりに使えますので、かなり好き放題文句を言ってみましたが、状況は変わらず。結局、家族の「みっともないからやめて」「いいじゃない。この車も」という声に促され、スペーシア(しかもピンク!)でスリランカ各地を走り回ることにしました。
  • ・・・まぁ確かに。実際に乗ったことが無かったので知りませんでしたが、スーパーハイトワゴン系の室内空間は非常に優れていますね。家族みんなで「パパの(図体ばかり大きくて実は中はそれほど広くなく)使えないBMよりもよっぽど広い!」とのこと・・。

  • 運転席からの視認性も良く、広々空間・・。近頃の軽ってこんなにいいんですね。

  • 輸入業者はM.H.M. MOTORS (PVT) LTD というらしい。もしこのスペーシアが660ccではなく「1000ccハイブリッド」と言って販売したのがこの店だったら、この輸入会社も悪意を持っていることになります。
  • その場では開けませんでしたが、後日ボンネットを開けてみますと、小さなカワイイエンジンが。これどう見ても1Lには見えません。
  • 車台番号を見るとMK42S、やっぱり普通の軽です。MK42S系は初代スペーシアで、2013.2月から2017.12まで販売されました。エンジンはR06A型 658cc 直3 DOHC 吸排気VVT。「軽と言えば64ps」と勝手に思っていたバカな私ですが、それは上限値であってどうやらノンターボで52ps程度らしいですね。S-エネチャージという簡易ハイブリッド付きなのでWA04A型 直流同期モーターが付属しています。
  • 「日本で売っていましたよ」 という分かりやすい表示。コテコテの日本販売の証拠です。・・・というか、スリランカを走る車の8割以上が日本で販売している日本車なのである意味当たり前のステッカーです。
  • 日本の車検証つき。 車検を通してから輸出したのでしょう・・・ってことは、重量税、自賠責保険も入っているってことですよね。それって無駄では?と思うのですが、新車そのままで輸出すると何か難しいことがあるのでは?と予想します。
  • この車は「株式会社 スズキ自販 新潟」で新車として販売されたそうです。いろいろ考えると、登録済み未使用車、昔の言い方ではいわゆる新古車として販売されたようですね。完全に日本販売の日本車、ということがよくわかります。
  • カーナビゲーション මෝටර් සෙවුම්

  • このサイトの他のページを見ていただければ分かるように昔はカーナビなんかが無くても平気で異国を走った私ですが、いろいろなカーナビが当たり前になってくると、やはりカーナビがないと心配になります。スペーシアは完全に日本販売仕様だったので、もともとついていた(簡易な)メモリーナビがそのまま生きていました。と言ってもスリランカの地図が入っているわけではないので、どこを指しているかと言うと、エラーメッセージと共に、皇居、東京駅周辺をなんとなく表示している状態でした。
  • 表示は日本語で「東京都千代田区丸の内」でも目の前の風景はスリランカ、という図。
  • これ、この旅に合わせて購入した中古のGARMINのスリランカ対応ハンディナビです。実はフライトチケットを予約し、スリランカ行きが確定した時点で(と言っても出発の2か月前ですが)、「日本の運転免許はスリランカで使える」「スリランカで自分で運転している人は少なそうだけど、なんとか行けそうだ」と判断し、真っ先にナビを探しました。するとアメリカのオークション・ショッピングサイトeBay.comで、スリランカの地図が入った中古ナビがUSD60+送料USD10で売られていましたので即購入。
  • 以前タイを運転した際、ナビなしで苦労したことを考え、万が一の予備ということで購入を決めました。 サイト上では「2週間後に届きます」と書かれていましたが、国を跨ぐので信用せず気長に待つことにしました。そして2週間後。ビックリするほど正確にこんな荷物が無事に届きました。
  • アメリカ合衆国郵便公社united states postal service から発送ですが、すぐFedEXのルートに乗せられ、そして日本国内はゆうパックで動いたようです。しかもすごいのが、そのトレース機能。専用サイトから追尾番号を入れるとアトランタから出たこの荷物が、ダラスに行き、マイアミに行き、シカゴに行き、ロスに行き、アンカレッジに行きしている様子が事細かに分かりました。こんなモンをアメリカ中たらいまわしているFedEXもすごいし、それを完全公開していることもすごいです。
  • ・・・と、いろいろありましたが、結局、一番活用したのがこれ、いつものスマホです。スマホならば同乗者に「検索して」「ナビして」というのも簡単。アプリも特殊なものをつかわず、google mapで十分でした。

  • ・・・ただし、スマホのナビを使うための影の立役者がこれ。海外用モバイルルーターです。タイで車を借りた時は「SIMを買って、自分のルーターに差そう」としましたが、その後の設定で問題が起きてしまったことを踏まえ、またNTT docomoの海外ローミングをすると、驚異の高額になるためそれも使わず、今回は「海外用ルーターを借りてしまう」作戦に出ました。これがあるが故に、スリランカでも場所を選ばず、スマホ(ネット)が使えることになりました。「イモトのwifi」を始め、7社ほどがこのサービスを提供しています。各社を比較検討し、今回使ったのはJetfiという会社。費用も500円/日程度でした。ネットで申し込んでおき、受け取りは羽田で。返却はゆうパックで返しました。
  • ガソリンスタンド ගෑස් පිරවුම්හලක්

  • スリランカのガソリンスタンドの会社は2社。スリランカの国営会社セイロン石油公社 Ceypetco と 私企業であるLanka IOCの2社です。今回はスリランカ各地を走り回ったため、何度も両スタンドに寄りました。写真は聖火ランナーが目印のセイロン石油公社 Ceypetco のスタンドです。
  • 別の町の セイロン石油公社 Ceypetco スタンド。気をつけなくてはならないのが、店舗の在庫切れ。せっかく見つけたスタンドなのに「今は売れるもの、ないよ」という店もありました。
  • 給油の様子。バイクや三輪も多いため通勤時間などはけっこう混みあいます。
  • 油種はオクタン値92のガソリンと95のガソリン。あとは軽油など。価格はオクタン値92、つまりレギュラーガソリンで145LKR(スリランカルピー)。1LKR=0.7JPY弱と考えると、 約100円。今の日本の価格と比べればやや安いですが、現地の物価と比較すれば高い方ですね。
  • この3つ並んでいるタンクはオイル? と思ったら
  • やはりオイルでした。三輪車のエンジンは2サイクルのものも多いのでしょう。小排気量でよく使われる2サイクル型エンジンはエンジンオイルも消費していくので燃料と共にオイルの供給も必要になるからです。

  • もう一つの会社、Lanka IOC 。スリランカ最大のエネルギー関連私企業で、もともとはインド資本の会社です。
  • スリランカのガソリンスタンドはフルサービス。セルフで入れる、という概念はありません。
  • オクタン値が明示されています。外国人にも分かりやすいです。

  • 料金、数量、密度、単価がきちんと表示されています。日本のように「揮発油税に加え、そこにさらに消費税をかける二重課税」のような不明瞭さはなく、このままの料金を支払えばOK。

    奥にある建物は、ガランとしていることが多く、店舗になっているスタンドはあまり見かけませんでした。料金はここにいるお兄さんに手渡しで払うと、ポケットから札束を出し、お釣りをくれるスタイルが一般的でした。

  • レギュラー146LKR=約102円、ハイオク160LKR=約112円。日本より数割安い印象です。ちなみに全国どこに行っても同じ値段でした。価格統制がきちんとできている感じです。
  • 道路標識  road sign මාර්ග සංඥා

  • 車で走る時に注目すべき、道路標識を紹介しましょう。
  • スリランカの道路は大きく分けて3種類。E1などとEで始まる高速道路が3路線。そしてA1など、Aで始まる幹線道路。そしてB123などBで始まる地方路線。それらがきちんと明文化されていますのでそれを理解すれば移動はそれほど難しくありません。
  • 距離の単位は安心安全のKm表示(というかマイル表示をしているアメリカが変)。表示の文字は、シンハラ語、タミル語、英語と3カ国語で書いてあるのも良心的。

    重要な分岐点には必ずこんな表示があります。 スリランカの道路標識、優秀です!!
  • そして路傍には距離を示す道路標識(キロポスト)が整備されています。これはA12号線67kmの碑ですが、このように古いものは更新し、きちんと管理・維持してくれています。

    横断歩道の前後20mには、こうした波線が引かれています。「横断者優先」がしっかり守られている国ですので(そうしないと各所にいる警察官につかまりますので)、とても大切な標識です。
  • スリランカを運転する際、非常に重要なファクターが「センターライン意識の欠如」です。みんなかなり自由にセンターラインを越境して走るのです。目の前に遅い車がいれば、自由にはみ出してきて、追い抜きにかかります。恐ろしいのがそれをかなり狭いところでも、(あたりまえですが)対向車も行うということ。つまり、気がつくと目の前に反対車線の車が来ている、なんてこともよくあります。そしてもひとつ、大切なのが、「センターラインをはみ出してはいけない区間」があり、みんなそれなりに厳密に守っていることです。具体的にはこの写真のように点線でなく実線の場所は追い抜き禁止です。日本のように色は変わっていないので、慣れるまでは注意が必要です。
  • バス Bus බස්

  • スリランカを運転する場合、気をつけなくてはならない要因の一つがバス。もちろん市民の大切な足であるバスが悪いわけではありません。外国人にとっても、車なしにスリランカを移動する手段としてはバスが一番のものになるでしょう。ただ、バスの動き方が日本と全く違うので気をつけないと大変です。簡単に言うと、ものすごく乱暴に前に進みたがるのです。
  • まず、目の前にある遅い車は徹底的に抜きにかかります。それが幹線道路だろうが単車線だろうがとにかく抜きにかかります。当然ながらその際、多少のスピードオーバーはもちろん、「センターライン」の概念もなくなります。つまり、センターラインを越えるどころか、完全に反対車線を走る状態になっても、バスは前に出ようとします。

  • 例えばこんな感じ。遠くで良くわからないかもしれませんが、前方の水色のバスは反対車線を走っているはずのバスですが、このまま自分が進めば正面衝突になる位置にいますよね。この場合は、右側に赤い停車している別のバスを抜き、ついでに遅い車も抜き去ろうとしている状態なので、こんな感じにはみ出しているのです。ちなみに自分の先行車、白いFitはバスの動きを察し、既に左に寄っています。自分と相手の速度差と距離を考え、「この程度寄っておけば大丈夫」 と考えています。実際、水色バスは赤いバスを抜いた後すぐに右車線に戻りました。
  • こんな単車線もバスは追い抜いていこうとします。それはそれで全く構わないのですが、問題は「路線バスなのでときどき停まる」ということ。つまり自分はゆっくり走ろうと追い抜いてもらっても、バスは度々停車するので、その間にこちらが追い抜いてしまい、また同じ状況になりやすい、ということです。
  • 各地にあるバスターミナル。街の中心であり、活気のあるエリアですが交通が集中して事故の心配も高くなります。
  • スリランカのバスは大きく分けて2種類「国営のSLTB」バスと「民営バス」。国営のSLTBバスは、 かつてCTBバスと呼ばれ、赤のボディにエアコンなし、というのが基本です。最大の違いは路線数とバス停。SLTBは全土にくまなく路線を持っているのに対し、民営は需要のある路線を走っています(それでもかなりの路線ですが)。またSLTBはバス停で止まるのが基本なのに対し、民営はどこでも停まってもらえる、とのことです。・・・といっても車で動いている自分は、今回バスを利用する機会がありませんでしたので聞いた情報の受け売りです。
  • 民間のツアー用のバス。装飾はすごいけど、普通のバスです。
  • Galle ゴール のバスターミナル。店もたくさんあって、まさに町の中心です。
  • おお、SLTBバスがSLTBバスをけん引しています。これは壊れたバスをバス会社のメンテナンス車が牽引している風景です。ちなみにこの牽引するメンテナンス車は、古いバスを改造したものであり、遠くから見るとバスが連結されているようにも見えます。ちなみにブラジルでもよく見られた光景でおそらく世界標準の方法ではないかと思われます。
  • 道路から見た町の様子 පාරෙන් දකින නගරය දෙස බලන්න

  • では、道路からみたスリランカの風景を紹介します。
  • イスラム系の女子生徒が一斉下校しているところです。スリランカの学生は男女とも白い制服が基本で、どこに行ってもきれいな白い制服を着た生徒さんに出合います。
  • 鉄道発祥国、イギリスの支配下に150年もあった国ですので、鉄道網が全国に張り巡らされています。ただし、施設の老朽化は激しくなんとか運行している、という印象も持ちます。道路と線路が交わる踏切には「一時停止」と書かれていますが、それを無視している車がほとんどで、どうやら一時停止は必須ではないようです。(法令上は知りません)
  • 街の雑踏の様子。ここは中部の大都市 キャンディKandyの朝の様子。こんなところを運転するなんて・・・と思いますが、運転する側とすれば単なる渋滞なので運転上の心配はありません。
  • 町中には警察官が交通整理をしていることも。手先と回りの様子を見ていれば、指示の意味は良くわかるので問題はありませんが、つい見落とすと大変なことになります。
  • おおお。何年か前に話題になったインドのTATAの発売している超低価格車Nano。たしか29万円だったような。あまりに機能がなさすぎてそれほど売れず、多少装備を増やした・・・という話までは聞いたことがあります。実物を見たのは初めてですが、それにしてもちっちゃいタイヤです。
  • スリランカの運転で気をつけるべきは、「交差点の右折」。特に、片側3車線もあるような幹線道路でさえも、信号がなく勝手に行かなくてはならない道路の場合はそれなりに緊張します。まぁ車の流れを読んで、空いた時にさっと入り込めばいいだけなので、コツさえつかめれば楽勝です。
  • 「えっと、ホクは一番左側の車線に乗りたいんだけど、どうすればいいんだろ」の図。特にコロンボ市内はこんな感じなので、確かに慣れない人は運転をやめておいた方がいい、と言われるのも分かります。
  • 救急車も良く走ります。「緊急車両が走る場合は、その進路を妨げてはいけない」というのは万国共通。
  • Three Wheeler スリーウィラ―と呼ばれる3輪車です。またどこかで扱いたいと思いますが、 イタリアのピアッジョ社のインド生産車などが 使用されています。簡易で非力ですがスリランカの交通手段としてはなくてはならない存在です。
  • 北海道の8割の面積に 2000万人が住むスリランカ。よって、人口密度は低くなく、幹線道路を走っていても、完全に人がいない場所は出てきません。ある意味日本に似ているような感じです。都市部を離れても写真のように広告があったり、店が点在する場所も多いです。
  • 道路工事も頻繁に行われていました。舗装の質は良くありませんが、南米のようにいかにも「形だけ舗装しました。でこぼこなのは気にするな」的な道は少なく、それなりに平になっている道がほとんどでした。
  • スリーウィラーは、ものすごい数が走っているのですが、そのドライバーの多くは、自分たちの車が非力で遅いことを意識しているようで、普通の車の進路を意図して遮るようなことはしません。ですが、センターライン意識や、車線を守る意識は低いので、追い抜きをするときは「抜くから進路を変えないでね」と言う意味でクラクションを元気に鳴らしていくのがスリランカ流の走りです。
  • コロンボなどの大都市ではバイクも自転車もたくさん走っています。信号が少ない上に、車以上に自由に走っているので、お互いの進路を常に考えながら進むことが重要です。
  • こんな気持ちの良い道もたくさんあります。スリランカの運転。色々ありますが、やっぱ楽しいです!
  • コロンボのような大都会とは違って、田舎の道はとてもゆったりとして走れます。ただし、こういう道にかぎって警察官の方が張っていることも良くあります。対向車がパッシングで知らせてくれるので注意していれば大丈夫です。
  • のどかな道の路肩には牛がいたり・・・・
  • やっぱり牛がいたりしましたが、時には・・・・
  • 反対車線をゆったりと歩いているのは・・・
  • なんとゾウさんでした!!
  • 警察に警護されながら、道路をゆったりと歩く像を見たのは初めてです。この週は各地のお寺で仏教のお祭りがある時でしたので、多分それに向かっているのでは?と思いました。
  • トラックに人が乗っているのもお約束。飲料配達のトラックにそのまま人が乗っていれば、ちょっと効率的かも?。急加速さえしなければ外に出ませんし・・。
  • バナナ満載のTATAのトラックにも一緒に人が載っていました。
  • そもそもトラックがバス代わり、ということも。
  • コロンボ市内で見たバイクの風景。一見単なる二人乗りに見えますが
  • 実は家族4人で乗っていました。しかも足元には巨大な荷物を抱え、後ろのママも荷物を抱えています。ベトナムでは確か、バイクは4人まで合法だった気がしますが スリランカはどうなんだろう?
  • 怪しそうな建物ですが、至って普通の商店です。治安と言う面からスリランカはかなり安心できる国です。もちろん夜間の一人歩きなど自制する必要はありますが、 比較的治安の心配の少ない国です。
  • アヌラーダプラ Anuradhapura にて。大きな塔を人力で作っている現場がありました。
  • ここはいわゆる自動車教習所。Lマークは「運転練習中」の意味です。
  • 高速道路  Highway  අධිවේගී මාර්ගය

  • スリランカにも2011年に高速道路が開通しました。E1:南部高速道路Southern Expressway から、コロンボ近郊のE2号、E3号まで3路線が開通しています。現在、E6まで計画されています。
  • 高速道路入口の看板。「手押し車、歩行者、自転車、バイク、スリーウィーラー、トラクター、牛の引く車は進入禁止」です。

  • 料金所です。なんだか近代的で日本のようです。
  • 一部区間ではETCも開始されていますが、基本は係の人の手渡しです。
  • 入口でチケットをもらいます。全て人がいて、自動化されているところはありません。

  • これが高速道路に入る時にもらうチケット。なんのことはないレシートです。でもバーコードもついているし、これで十分と言えば十分です。
  • これが高速道路。なんか・・・・なんかデジャブー。あまりにも日本の高速と似ています。左側通行、とかそういうレベルではなく、中央分離帯の作り方とか、切りとおしの法面の工法とか、完全に日本です。
  • ・・・というのもこの高速道路、日本の力が大いに関わって出来上がっているのです。開通は2011年11月27日。コロンボColomboと南部の港町ゴールGalleを結ぶE1号線でした。資料によると日本政府(JICA)は、全延長のほぼ半分の①工区に対して 188 億円、②工区に対し
    て 175 億円を限度とする通常円借款を供与したそうです。①工区の施工は中国港湾工程ですが②工区は大成建設が施工。さらに2013 年には 9 億 4,000 万円の無償資金協力を実施、三 菱重工が交通カウンター、雨量計、可変表示板、交通監視・管制センターなどの ITS 施設を納入、 企業連合と NEXCO 東日本が施工監理を行った、とのことです
  • 最初に開通したE1の総距離96キロの総工費は、予算を3倍超過する7億ドル(開通時のレートで約540億円)。日本の国際協力機構 Japan International Cooperation Agency、いわゆるJICA が3億1700万ドル(約250億円)、アジア開発銀行 Asian Development Bank、ADB が1億7800万ドル(約140億円)を支援したそうです。
  • ・・・と、日本のお金も(円借款ですが)、日本の工法も、管理システムも導入してできた高速道路なのです。そりゃ、日本そっくりになるはずです。というわけで、途中のサービスエリアも日本のようでしたので紹介します。
  • サービスエリア建物本体。立派で巨大です。でも、総延長100km近い、長ーい南部高速道路E1線に、片側一か所しかないので、結構大変かも、という気もします。こんなところも管理が上手な(悪い言い方をすれば統制上手な)日本のような作りになっています。(南米の高速なんか道端に広場があれば、勝手にサービスエリアを作るのが基本です)
  • 内部の様子。フードコートも立派で、清潔でした。
  • いろいろなジャンルの店が入っています。
  • 洋服店もありました。
  • おお、スリランカを代表する大手スーパー(兼コンビニ)のFood Cityも入っていました。
  • ATMも完備。
  • トイレは有料。 20LKR =約13円。開通当時からこの値段のようです。
  • サービスエリアにあった、マヒンダ・ラジャパクサMahinda Rajapakse大統領の碑。2012年12月6日に「ここを起点として近代化の扉を開く」と宣言したようです。彼はこの高速道路の開通式で、自ら運転する車で新しい高速道路を走ってみせ、国内に「高速道路革命」を起こすと約束。「交通の利便がよくなれば、分離独立の気運も消滅するだろう」と述べた、と新聞記事がありました。
  • 同じくサービスエリア内に石碑がありました。新しい時代への期待が大統領の言葉で書かれています。「日本のことが書いてあるかな」と期待しましたが、何も言及していませんでした。ただし良く見ると一番下に小さな文字で「日本国政府と、アジア開発銀行の資金援助がありました」とだけ書かれています。
  • 新しくできたE3号線。コロンボ東部を半環状に走るコロンボ外郭環状高速道路OCEに接しています。ETC対応の料金所もできています。
  • 「危険、クジャク注意」の看板。 E1線の終着Matara付近にて。
  • 料金所で「こんな札は使えません」のポスター。実は自分も何かのお釣りをもらう時、使用できないはずの旧札を混ぜられてしまいました。途上国あるある話です。
  • 観光地と駐車場 සංචාරක ස්ථානය සහ වාහන නැවැත්වීම

  • レンタカーで海外を動く場合、心配なのが「駐車場」。特に観光地に駐車場は確保できるか、旅行者にはかなり重要な情報なのですが、これについて触れていることは少ないので、常に注意していく必要があります。スリランカの駐車場事情ですが・・・。
  • まず、都市部では駐車場が整備されています。有料駐車場でも料金は非常に安く安心して駐車できました。また、観光地の駐車場ですが、自分で運転していく人が圧倒的に少ない国のため、駐車場の確保は容易でした。正直言ってほとんど心配いらないと思います。
  • まずはスリランカの観光地と言えばこれ。絶対にお勧めのシーギリアのライオンロック。
  • 自分もこれを見たいが故にスリランカに来た様なものです。父を殺してまで王位を得たかったカッサバ王の情熱と後悔を随所に感じる巨大な岩山です。その圧倒的な大きさと神秘的な姿に心から感動しました。
  • そのシーギリアロックの敷地内の駐車場です。スリランカに来た観光客は必ず訪れるシーギリアですが、自分で車を運転してくるやつはほとんどいないらしく、それなりに停められました。しかも無料で。国内随一の観光地でこれですので、他の場所も基本的に無料でした。料金を徴収する、という概念がなさそうです。
  • 世界遺産にも指定されているアヌラーダプラ Anuradhapura という古都です。
  • アヌラーダプラ Anuradhapuraの駐車場。PARKING という標識はありましたが だれが見ているわけでも料金を取るわけでもありません。
  • スリランカ最南端のドンドラ Dondraに行ってみました。
  • ドンドラ Dondra の 灯台。この場所はちょっとしたビーチもあってほっと一息つける場所です。オススメです。
  • キャンディKandyという町では、仏歯寺という大寺院のお祭りの最中でした。そこでホテルのお兄さんに「駐車場はありますか?」と聞いたら、「近くに立体の大きな市営駐車場があるからそこがいいよ」と勧められてここに停めました。スリランカと言うことを忘れるほど立派な(普通の)駐車場でした。
  • 料金は数百円。日本の半額以下です。
  • 道端の露店 මාර්ගස්ථ වෙළඳසැල

  • 車での旅の楽しみはこの「道端にあるお店を見ること」。最近の我が家の車旅のマイブームです。というのもブラジル赴任中、道端にたくさんある露点に興味はあったものの、はじめはあまり良いイメージがわかなず完全に無視していたのですが、ある日、寄ってみるとそこに売られている商品の豊富さ、お店のおばちゃんとのやり取りの楽しさに感動し、それ以来、「寄れる露点はぜひ寄って行こう」となっています。
  • まずはトウモロコシ屋さん。道路からは煙が見えて一瞬、焼きモロコシかな、と思いましたが・・・
  • 「これ、1本でいいかい?」
  • 実態は鍋に水を入れてゆでる、ゆでトウモロコシでした。おじさんはそれを一度塩水に付け、トウモロコシの葉にくるみ手渡してくれました。1本 40LKR=約27円。
  • 「ヤシの実もあるよ」。その場で上をナタで切り取りストローを挿して渡してくれます。
  • 一度勝手がわかると後は気軽に、別の店でもトウモロコシを買ってみました。味の方ですがほんのり甘さもあって「思っていたよりもおいしい」というところ。目の前でゆでたトウモロコシはそれなりにおいしいです(日本は最新・最高のものを目指して日々改良を加えていますので、日本基準で考えてはダメです)
  • 別な店を発見 「ん? あれは何を売っているんだ?」ということで、次はこれと同じような店に寄ってみることにしました。
  • ジュース屋さんのようです。カラー印刷の気合の入った看板にはアイスのようなものも載っています。
  • お姉さんの所に行くと・・・やっはりジュース屋さんでした。
  • 「なにがいい?」と聞くので、「何があるのですか?」と聞き返すと「パッションフルーツ、オレンジ、レモンよ」と言うので一つずつ頼むことにしました。
  • まず一つ目は、パッションフルーツ。日本ではあまりなじみはないかもしれませんが、これは南米原産の果物で、ブラジル生活者にとってはものすごく身近な果物です。maracujá マラクジャと呼んで非常にいろいろな場面で見かけます。余談ですが「人を落ち着かせる効果がある」と言われていて あまりにも激しい動きをする子ども達に マラクジャジュースを飲ませると落ち着く、と言われています。
  • パッションフルーツの中身をそのままグラスに入れた彼女は、写真手前の網が載せてあるバケツの中の水を入れました。このバケツの回り(というか全体)にはアリさんが大挙して押し寄せていて、おそらく砂糖水が入っていると予想されます。問題はその砂糖水をコップの果実に加えた際、つい多少のアリさんもINしてしまうことですが、金網を使いながら、2つの容器を何度か移し替えることで、無事アリさんを濾し取ります。(拡大画像を見ていただくと大勢のアリさんが見えます)
  • 最後にこのスペシャルな円筒形の発泡スチロールに入っている「氷」を入れて書きませればハイ出来上がり。 他の果実の場合もだいたい同じような行程でした。 ちなみにテーブルの真ん中にある道具はオレンジを絞るものでした。
  •  お姉さんは真剣に、でも楽しそうに作ってくれました。一杯40LKR 27円ほどです。 どれも新鮮でした。先ほどのカラー印刷の奇麗な広告と、目の前のドリンクの間にどのような関係があるのかは考えないようにします。
  •  でも・・・普通の日本人にお勧めできるかと言うと・・・えっと・・・・・「レストランのドリンクに入っている氷に気をつけろ」などと言っているレベルではなく、衛生的には・・・・そこそこ、いやかなり心配ですので、やっぱりやめた方が良いと思います。問題はアリさんだけでなく、実は、ここに水道が来ているわけでもありませんので、洗いものは全て甘い水のバケツの隣にある、緑のたらいの水の中をくぐらせているだけなのです。しかもコップは紙コップではなくガラスコップなので、みんなが仲良く同じものを・・・・。
  •  ちなみに、ある程度のことはどうでもよくなっているウチの家族は「アリんこを網で濾すって画期的だよね」などと感心しつつ、笑顔で全部頂きました。そのあと体調を崩すこともなく無事に過ごしました。 我が家が変なのかもしれません・・・。
  • 他にもこんな店もありました。もしかするとこのようなドリンクショップなら少し衛生的かもしれません。
  • 次は素焼きの店を見つけました。この地方は素焼きが特産のようで、このような店が多数並んでいました。
  • 店に入ってみると、本当にたくさんの素焼き製品が並んでいました。
  • 買って帰りたいのですが、果たして日本まで割らずに持って帰れるか自身がありません。
  • でもこの風鈴が気に入ったので一つ買うことにしました。値段を聞くと200LKR =約138円。思わず「え? 2000ですか?」と聞き直してしまいました。丁寧にきちんと作ってあり、どう考えてもこれで100円ちょっとは安すぎです。ちなみに帰りに空港の店でも売っていましたが、本当に2000LKRぐらいで売っていました。これで1300円ならお土産としても十分でしょう。
  • 竹細工が特産らしいエリアもありました。
  • 日本で売っても、民芸品として人気がでそうな感じです。
  • こちらのお姉さんが客引きをしていたのは・・・
  • カシューナッツでした。一袋200LKR=約139円。 やや高く感じますが、カシューナッツは、一つの実に一つの粒しかできないのでこれでも格安です。左側の袋はちょっとhotな味付けで、やや量が減らされていました。
  • こちらにはココナツの実やパイナップルなどの果物が並んでいます。
  • こんなに競合店が多くていいのだろか?と思うほど同じエリアに集中出店していたりします。
  • こちらにもフルーツはてんこ盛りですね。スリランカの気候がいかに温暖で、作物作りに適しているかを示している気がします。
  • スイカです。そこそこ甘く、十分おいしいです。日本よりやや楕円形のものが多く売られていました。
  • レモンのようですが、オレンジです。皮をむくとやや薄いですがオレンジ色のいつもの中身が出てきます。
  • トウモロコシ売りは、露店ではなく、こうした店構えのものもあります
  • 詳しい背景は不明なのですが、スリランカ人は金魚が大好きです。写真は街道沿いにあった金魚屋さんですが、露店でもたくさんのお店が出ていました。
  • 最後は、この地方特産のビニール人形・・・って?えっ? 山の中なのになんでこんなものを並べてあるの?と謎の店がありました。
  • しかもそれが多数続くのです。本気で「この地方の特産物はビニールの浮輪なのかナ?」と思えてしまうほど。でも、全く離れた山沿いを走っていてもやはり「ビニール製品が特産品に感じる露店続きの道」はありましたので、ある地方の特産物、というわけではなさそうです。それにしても謎ですが・・・見ていても楽しいです。外に出していてもスコール時にも心配はありませんし。
  • 一週間以上借りて、総走行距離は1048kmでした。自分としては少ない値ですが、北海道の8割の面積を持つスリランカを、ほとんどが一般道のなかとすればそこそこ走り回ったと言えるかもしれません。ちなみにレンタカー屋の規定では「1日150km」という規定があるらしく、返却時「お前は走り過ぎている。超過料金を払え」と言われましたが、これについては事前に約款に書いてあった事項なので、日本円で1万円程度快く払ってきました。

光輝く島 スリランカを運転する

 

スリランカを運転してみたいけど・・・

インド洋に浮かぶ宝石、スリランカ。かつて”セイロン”と呼ばれたこの島をかねてから訪れたいと思っていました。北海道の8割ほどの面積に様々な文化遺産、自然があり、しかもそれほど距離は離れていなさそうな感じで、レンタカー旅行には条件ぴったりの国です。しかし、「地球の歩き方」を見ても「レンタカーは勧められない」と書いてあります。スリランカの交通事故は年に4万件、死亡事故は3千件と、死亡事故発生率は日本の10倍とのこと。確かにマナーや道路整備状況はよろしくない部分はありますが、実はもっと根本的な関門がありました。


外国人運転許可証の存在

なんでも、3年ほど前から「外国人運転許可証Recognition Permit」が必要になったとのこと。在スリランカ日本大使館のページに概要がありますが、「日本人がスリランカで運転する場合は、Automobile Association of Ceylonへ 本人が出頭し、書類を出して、Recognition Permit を取得すること。」とあります。

・・・「ううう、これはめんどーだ」と思いましたが、とりあえず情報を探りました。しかし、目当ての情報がなかなか見つかりません。どうやらスリランカを運転したという日本人はあまりいないようなのです。それでも英語圏の方々のブログなどから要するに、現地の許可証を取らないと運転できないのは確か、と分かりました。しかし同時に朗報が。どうやら代行取得してくれる業者もあるようです。いろいろ探しましたが結局、日本人の奥さまが経営している現地の旅行会社に依頼し、無事取得することができました。


スリランカでの運転の心得

いろいろな国でハンドルを握ってきた自分ですが、スリランカの運転は他のどの国とも違います。それを簡単にまとめます。

【1 交通情報の少なさ】

具体的にいえば信号があまりありません。あっても壊れていることも多いです。警官が指示していることも多くあります。もちろん路上に通行区分が明記されていることも稀です。

【2 センターライン意識の欠如】

センターラインを越えて走行する車は当たり前、と思っていください。前に遅い車があれば、当然ながらセンターを超えても抜いていく、それが当たり前の世界です。

【3 歩行者、自転車はいつでもどこでも渡る】

歩行者は基本的にいつでもどこでも渡ります。ただし、横断歩道は最優先ですので、横断者がいる場合は絶対停止しましょう。

【4 パッシングは「オマエは行くな」「おれが行く」】

クラクションもそうですが、パッシングに日本のようにお礼や、お先にどうぞの意味は全くありません。「オレが行くからお前行くなよ」という意味にとれば良いでしょう。

【5 前の大型車からのハンドサイン】

先行しているトラックの窓から手で合図をしている場合があります。上下に動かす場合は「速度落とせ(この先横断者がいるぞ など)」、前後の場合は「先に行け(今なら対向車がいないから抜いてもいいぞ)」の意味です。

他にもたくさんありますが、できるだけ早く現地のルールに慣れて、現地の交通の流れに乗るのが最善だと思います。


結論から言うと

 地球の歩き方にあるように、スリランカを車で旅することは「自身の無い人はやめた方が良い」と思います。交通マナーは日本のそれと大きく違ってやはり事故の危険性は高いです。また、現地の方とやりとりする機会もすごく多いので、言語が苦手な方もきつい気がします(英語でOKなのでハードルはかなり低いですが)。認証の取得から始まり、警察の方と出会う機会も多いので、何かあった時、きちんと説明できなければ大変なことになります。

 しかし、やはりメリットもたくさんあります。国がコンパクトなので、車で移動すればきちんと各地を回れます。雨季のスコールなど天候の急変も多いので、荷物が多い方にはものすごいメリットでしょう。レンタカーも含め、市中の車は日本車そのままですし、google mapがそのまま使えるのでナビにも困りません。

 ということで、あとはそれぞれの判断だと思いますが個人的にはスリランカの車旅、大満足でした。

 


スリランカの大統領は日本の恩人!

もっともっと多くの日本人が知ってほしい、と思い、一つのエピソードを書きます。スリランカの第2代大統領 ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ Junius Richard Jayewardene さんのことです。時は終戦後、1955年のサンフランシスコ講和会議。ここでは日本の独立を認めるかどうかを議論していました。日本を独立国家として承認して良いと認める案をアメリカ中心でまとまりそうだった時、ソ連がそれに強硬に反対します。加えてソ連は中国共産党の出席を要求するなど会議は紛糾し始めました。でも、その窮状を救ってくれたのがスリランカ大統領である彼でした。ブッダの「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである」を引用して演説し、各国の称賛を浴び、結果的に日本の独立の承認を得たのです。そして1952年4月28日。日本は国際社会への復帰を正式に認められました。歴史に「もし」は禁句ですが、もし彼が日本を擁護してくれなかったら、日本の独立はもっと遅れ、大きく確実に何かが変わっていたと思われます。日本人として、やはりこの事実は知っておくべきだと思います。


 

分離独立問題

一介の旅行者といえども、やはり知っておくべきことは知っておかなくてはならないと思い、スリランカの問題にも少し触れます。
 スリランカは多民族国家。人口の約74%がシンハラ人、約13%は古くから住んでいる「スリランカ・タミル人」、約5%がイギリス植民地時代に労働力として移住させられてきた「インド・タミル人」と言われています。よって現在でも公用語はシンハラ語とタミル語の両方なのですが、そのタミル人の過激派がスリランカ北部と東部にタミル人の独立国家、タミル・イーラム தமிழ் ஈழம / tamiḻ īḻamを建国しようと対立、内戦に発展しました。その中心組織が タミル・イーラム解放のトラ தமிழீழ விடுதலைப் புலிகள், Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE。小火器だけでなく、戦車や高速艇、小型航空機も持って政府軍と戦っていました。結果的には、2009年5月17日に指導者プラバカラン議長が死去。そこでLTTEは敗北宣言をし四半世紀以上に亘る内戦は事実上終わりを告げました。ただし、タミル人との確執が完全に消えたわけではなく、未だにその機運は残っていると言われています。2009年と言えば、昔のようで歴史的にはつい最近の事。スリランカ初の高速道路が開通した僅か2年前のことです。